各制作業務の費用


久しぶりに日本語で日記です。

HIROKIM STORE Business Sales Sectionでは、レストランやフィリピンパブ向けに様々なアイテムを制作しています。私たちの制作は、ただ作るのではなく、お店のブランドをきちんと作りながら行なわれます。そのためデザイン費がかかります。(というよりはデザインの部分が私たちの仕事です。)

だからそういったものに価値を見出していないオーナーからのご依頼は、お断りしています。値段の安さだけで作りたいという場合は、自分で工場を探して、デザインしてデータをつくったり業者とのやり取りに時間と手間をかけて、作る方が安くできます。

私たちはデザインだけで終わらせる方が、お客様にも費用が安いと思ってもらえ手間がなくていいのですが、実際は、アイテムまでをつくることになります。

そのためデザイン費用(版下作成費用・業者指示含む)と、実際の制作の費用(工場に支払う費用)がかかります。

デザインが15000円だとして、工場の費用が40000円かかるとすると、55000円の請求になりますが、多くのフィリピン人がすべてHIROKIM STOREの儲けととらえてしまいます。そのため、デザインだけで納品した方が、こちらにとっては、安さをアピールでき、手間がなく早く終わるのでむしろ助かるといえなくもありません。実際フィリピン人が日本の工場とやり取りできるかといえばそんなに簡単ではありません。私たちはタガログ語でやりとりをしますので言いたいことが伝えられるとは思いますが。そういった手間の部分も費用として考えてもらえると助かるのですが、そういう発想がないところがフィリピン人と制作する際には一番難しい部分です。

フィリピン人にはなかなか理解してもらえないのですが、こちらのデザインやコンサル、業者手配などの作業費用がなければ私たちの仕事としては成立しません。単なる工場の制作費だけでものをつくりたい場合は、自分で全部やるしかありません。

そうなるとブランディングや専門的なアドバイスがないまま作ることになりますので、結果としていきあたりばったりのアイテムばかりができることになります。全部文字体が違うライター・看板・名刺など、それではお店としても支離滅裂ですし、格があがりません。

フィリピンで作った方が安いという発想がありますが、日本からでは業者管理もできませんので、素人の誰かに任せることになり思ったようなものをつくるのも難しいのが実情です。発送などのコストを考えれば、日本で作ることが結果的に安いとは思います。やってみなければ納得しないのがフィリピン気質というのもありますので、失敗したら再度依頼してくるケースも多々あります。

 

 

最近、HIROKIM STOREで手掛けたライターです。

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